部屋の中を 何かブンブン飛んでるなー
ハエかなーと思ったらハチでした。
あぶねぇ!
そろそろ網戸を閉めないと、
いけませんね。
色々入ってくるので
ネコとか。
(ノラネコが 勝手に
入ってくるのっす。)
この季節、毎年訪ねてくる
なじみがいます。
だてアパートの隣には、
大きなお屋敷が立っていて
お婆さんが たった一人で
住んでいます。
何分お婆さんなので 大きな
お屋敷の 二階の窓など
雨戸から閉めっぱなしです。
と、いうことは
戸袋は いつも空っぽ。
ここにムクドリが 毎年毎年
巣をかけるのです。
戸袋はうちの台所からよく見えます。
親鳥が帰ってくると
歓声が上がるので、
見てなくても分かります。

・・・そういえば、親鳥がヒナに
エサをあげる時、どの子からあげるか
知っていますか?
もちろん 一番お腹を
空かしている子からですね。
聞いた話ですが
ある種の鳥では、ヒナの口の中が
血流で赤く、食べ物が胃に入ると
消化吸収のため 血液が胃腸に
移動し、 口の中の血の気(?)が
ひいて、結果赤みが薄れるのだそう。
胃が空っぽの子は 口の中が真っ赤、
もう胃に食べ物もらっている子は
それはど赤くない、ということですね。
親鳥は、口の中の色を見て
一番赤い子にエサを与えるのです。
こうすれば よりお腹がすいてる子から
エサをあげることが出来るのです。
すべての鳥がそうでもないでしょうが、
大体のところは、似たようなものと
思われます。
早く大きくなれよ
早く巣立てよ
ご近所さんたちと、ハラハラと
見守ります。
万一、雨戸が開けられて
戸袋に仕舞われたなら、
巣も卵もヒナも、
台無しになってしまいます。
ある年の夏、
なにやらお巡りさんが何人もやってきて、
お屋敷の周りを走り回っていました。
何事?
通報したのは新聞配達員だったか、
新聞受けに新聞がたまっていたのに
気付いてのことでした。
お巡りさんたちは 鍵のかかっていた
屋敷の周りを調べまわって
鍵のかかってなかった二階の窓
(巣とは違う)から入り、
倒れていたお婆さんを救出しました。
お婆さんは、施設で暮らすことになり、
以来 屋敷に戻ってはいません。
ご:「施設入っちゃうとダメだね~」
近:「もう出てこられない」
所:「親戚とかが、絶対出さないもん」
ムクドリたちは相変わらずやってきて
毎年ここを故郷とするヒナが
巣立っていきます。
大丈夫、もうゆっくりでいいよ。
・・・実は、このお婆さん
少々気難しい所がありまして。
もし 戸袋に鳥の巣があるなんで
知ったら・・・
・・・巣を撤去してしまうかもと
思い、誰もムクドリのことは
お婆さんに教えなかったのでした。
お婆さん、もうお屋敷に
戻りそうもないから
ムクドリはのびのび育っていいのです。
もう何の心配もない。
そんな風に考えるのも、あまり
いい趣味ではないけどね。
ここで、ご近所から新たなる情報が。
お婆さん、施設から出られない、では
なくて、 出たがらないんだとか。
なんでも お友達が出来てしまい、
施設が楽しくなってしまったとか。
症状は回復して 退院許可も
出てるのに、本人が居座って
いるのだそうです。
そりゃ、退院すれば また
大きなお屋敷に一人ですしね・・・
そうかぁ、
そんなことなら
ムクドリのこと知らせても、
大丈夫だったのかもしれないなぁ。


