幾重にも連なる茶畑
波打つような丘を覆う
奥行きのある茶畑
そんな風景を描きたくて
やってきました掛川。
短大生の頃
そんな茶畑をこのあたりで
見たような・・・
うっすらとした記憶を
辿って歩きます。
この茶畑は
起伏が足りない、
この茶畑は
迫力がない
辺り一面に広がる畑に
ダメだしをしながらいくと
見覚えのある場所が。
確かここだったようなーー
ーー気がする(?)
よじ登って見ると そこには
どこまでも続く 緑の茶畑・・・
・・・ではなく、白い巨大なドーム?
なんだ、あれ・・・
あれは、掛川花鳥園!!!
掛川花鳥園は放し飼いの鳥と
触れ合えるように、全体を
大きな鳥かごで覆っているのです。
その巨大ケージが しれっと
建っていたのでした。
と、いうことは
茶畑潰して花鳥園建てたの?
いや、そもそも記憶があいまいだから。
ここじゃなかったかもしれないし、
それどころか そんな茶畑最初から
無かったかもしれないし。
授業中の白昼夢かもしれないし。
こうなると、仕方ないので
その辺の適当(←失礼だな)な
茶畑で 色を取ります。
実物をじかに見て色を作り、
スケッチブックに塗ってみて
本物を並べてみてみます。
もう少し、深みのある複雑な
色だな。
コバルトブルーとレモンイエローで
作った緑に、ほんの少しの
クリムゾンを混ぜてみました。
遠州の茶の葉の色は
こんな感じ。
そのままふらふら歩いていくと、
なにやら穴場的(?)な
茶畑発見!
そばにはキウイの果樹園もあります。
風が吹くと茶の葉がひるがえり、
銀色に光っていきます。
次々ひるがえるので、風が見える。
その様子を絵本に描き入れようと
しましたが、私の画力が
まだまだで 上手くいきませんでした。
白い葉が寝てるだけだよこりゃ。
(茶の葉は 普段ピンと天を向いていますよ。)
また、 茶の木はかなりの急斜面でも
根付くらしく、足場の悪い所にも
茶畑があったりします。
凸凹な土地なら
その地形のまま茶の木が生えて
まんま 凸凹な茶畑になります。
(今後 機械で茶摘みをすることが
多くなると 平らにした茶畑が
増えるかも)
私の見た・・・ような気がする
あの 八重におりなす茶畑は、
今もどこかにあるのかな。
今度 牧之原に行ってみよう。