制作楽屋話   下ネタ

絵本「なみこぞう」には

沢山の魚が

登場します。

遠州遠江(とおとうみって

浜名湖のことです。)の、

ウナギ以外の魚も

できるだけ紹介したい。

せめて10種くらいは

描き分けなければ。


そこで浜名湖の水族館

「ウォット」

へ行くことにしました。

浜名湖の水深は

平均5メートルほどだそう。

魚たちは体が1メートルくらいになると

浜名湖がてぜまになり、

今切口(海と繋がったところ)から

遠州灘に乗り出していくのだそう。

これは、絵本の設定にぴったりじゃないですか!

そして、ウォットの大水槽には

まさに 1メートル、いや

それ以上にもなる魚たちが

悠々と泳いでいます。

そんなわけで この魚たちを描きに、

ウォットへ通うことに

なりました。

そんなある日、

ウォットへ着くと、なにやら

小学生がたくさんいます。

保護者も付き添っています。

そして 大水槽のほうへ集まりだしました。

私もついていきました。

しばらくすると、

飼育員さんらしき人が出てきて、

なにやらお話をしてくれました。

大水槽の中にはダイバーさんがいて、

目の前で魚にえさを与えています。

こどもたちは、お話を大変興味深く聞き、

ダイバーさんに大喜びです。

ですが、

「何か質問はありませんか?」

これにはちょっと気後れしている様子。

私は思わず手を上げました。

さっきから気になっていたことが

あったのです。

飼育員「お? じゃあ

大人の方ですが・・・」

飼育員さんに差してもらえました。

(ほかに手をあげてるのも いませんが)

大水槽のなかのアカエイですが、

よく見ると 体が少し違うのがいる。

他はそっくりだけど、

これは種族が違うのか?

なにしろ私は 10種類魚を

描き分けなければいけないのです。

私「これ、なんで違うんですか?」

エイの体の下の方に

何かあるのと 無いのといる。

飼育員さんはりきって答えてくれました。

飼「ああ、これは エイの

生殖器ですね!」

うがっ

飼「ついてるほうがオスで

ないほうがメスです!」

あがっ

大水槽の前には 沢山の小学生が、

そしてその後ろにひかえる

保護者の方々。

私は何という質問をして

しまったのでしょう・・・

いたたまれない・・・・

穴があったら入りたいってこれか・・・

飼「人間で言えばオチンチンですね。

人間は服着てるからいいけど

エイは着てないので 何かで

傷つけちゃったり とれちゃったり

した時のために 2つ、あるんです。」

へ~、 2つあるけどタマの方じゃないんだ・・・

―あ、いやいや はい、もう どうしましょう

その時

はあ~~~

なんというか 感嘆の声(?)というか

ため息のようなものが

くだんのギャラリーから 漏れたのです。

へ―そうなんだ 知らなかった

小学生も 保護者も 真面目に

感心していたのです。

つまり、

変に恥ずかしがっていたのは

私だけで、

それが一番 はずかしい!

なんだか私、それから

とてもガクジュツテキなナイスな

質問をした人、みたいな

立ち位置になってしまい、

とても居心地が悪かったのを

覚えています。

無事にその場はお開きになり、

質問の記念に貰った

ポストカードには

魚の写真と共に

鯉のぼりのイラストが

プリントされていたのでした。

なるほど、

ゴールデンウイークのお子様向けイベント

だったのかあ・・・はぁ

 

浜名湖体験施設「ウォット」は

静岡県の水産技術研究所の

浜名湖分場にあります。

弁天島駅で降りて

北へ歩いていくと

某キャンプまんがで有名になった

渚園があり、そこにこじんまりと

建っています。

外国の珍しい魚はいませんが

浜名湖と遠州灘のことは

なんでもござれの地元密着型水族館です。

ほんとに世話になりました。

広い駐車場も完備

キャンプのついでにでも寄ってね。

浜名湖体験学習施設ウォットさんHPへ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です