制作楽屋話 オオクニヌシの巻

 

 

    さてさて、オオクニヌシです。

 オオクニヌシと言えば

 大黒様。



 体格のいい七福神の一人

 というイメージですが。



 因幡で白うさぎに

 会ってた頃は、

 オオナムジという名で

 まだ小さく、

 兄神達にイジメられてる

 冴えない神様だったのでした。

 



 
 とはいえ 主人公。

 かっこかわいく描きたい。

 頼もしい、というよりは

 親しみやすく、

 感じのいい子にしたいなぁ。


 折しも韓流ブームの頃。

 イケメンさんが

 あちこちに溢れていました。

 



 
 ・・・いや? ちょっと違う。

 私のオオクニヌシのイメージは

 いわゆるイケメンじゃなくて、

 なんかこう、

 木が空に向かって すっくと

 伸びるような、

 素直で健やかな感じ。

 八頭身とかじゃなくても

 いいんだよ・・・




 でも、じゃあ誰を参考に

 したらいいんだろう。



 
 「今の日本の若者はいかんよ。

 まず 真っ直ぐ立てない。

 その点 韓国の若者は

 兵役があるから」




 ・・・ん?



 誰が言ったか小耳にはさんだ

 そんな言葉。



 兵役があればいいのかよ?



 とか 色々ギモンもわきますが、

 じゃあ昔の日本の若者なら

 どうかな?



 昔の映画俳優とか。



 多分姿勢はキレイだと思いますよ。




 視聴覚ライブラリーのある

 図書館にいってみました。



 あるわあるわ、

 ビデオ(当時は主流)にDVDも。

 えっっと、どうしよう・・・。


 とりあえず

 古くって(できれば戦前)

 主人公が男で・・・って

 ありました!



    ー鞍馬天狗ー

 ・・・なんか違う?

 いやでも、戦前のだし、

 嵐寛寿郎は人気俳優だし!

 



 そうしてもうひとつ

 見つけ出したのは、

    ー赤ひげー

 ・・・えーと、うん・・・



 いやでも、世界のクロサワだし!



 三船敏郎だし!



 戦前じゃないけど 多分みんな

 姿勢いいし!



 
 ちょっと自分が

 どこを向いて

 走っているのか

 不安になりつつ、

 借りて帰りました。




 ビデオデッキにセットして

 一時停止しては

 画面をスケッチ

 コマ送りしては

 スケッチ

 流してみて

 良いところで

 一時停止

 スケッチ・・・


 これを繰り返しました。

 




 (これは 本当に 目を傷めます。お勧めしません。



 やるとしても 時間をくぎって



 休み休みにしてください。)



 


 とりあえず、

 表情を出すには

 眉が重要ということ、



 着物の帯は

 男の場合、

 かなり下で締める

 ということは

 分かりました。




 なんだか迷走した感が

 ありますが、

 どんなことでも

 絵の肥やしです。




 アラカンや三船が

 絵本のオオクニヌシに

 どう反映されたかは・・・


 実際に絵本を

 見てみてね?

 



 

 

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