さて、家康公の小豆餅伝説を
描くことにしたのですが、
まずは調べなければ。
「なみこぞう」のおまけ
エピソードとはいえ、
家康に茶店のお婆さん、
追手の武田勢と それらしく
描きたいものです。
武田、徳川の構図をはっきり
させるため、
家紋は必須、
お婆さんにはガマ口を持って
もらい、お金感をだします。
武田は赤備えで赤っぽく
家康は・・・はて、
どんな格好をしてたんだろう?
どんな鎧兜だったのか、
図書館で調べることにしました。
浜松市の頭脳、市立中央図書館。
二階の調査支援室( 当時は
郷土資料室という名前でした。)
には、頼りになる司書さんたちが
います。
書棚から参考資料、関連資料を
選び出し、あっという間に
机の上が本で(ちゃんと該当ページを
開いてある)で埋まります。
ところが、
そんな優秀な司書さんたちを
もってしても、
当時のある限りの資料を
もってしても、
「三方ヶ原の合戦で
家康がどんな鎧兜を
身に着けていたか」
分からなかったのです。
三方ヶ原の合戦なんて、
専門家からマニアから
調べつくして、
もうなんもかんも明らかになって
いるもんだと思ってた・・・
しかし、茫然としていても
埒があかない。
司書さんたちと相談して、
とりあえず、家康が
三方ヶ原までに所有していた
鎧兜を調べていくと、
「金陀美具足」
(きんだみぐそく)
は確実に持っていたことが
分かりました。
さらに、司書さんたちのOBを
紹介していただきました。
電話で問い合わせてみると
「駿府博物館から徳川美術館まで
調べたことあるけど、分からない。」
とのこと。
なんと、ほんっとーーに、
分からない!!
だって、三方ヶ原の合戦だよ?
超有名じゃん!?
どんな鎧兜だったか
分からんて・・・(一番目立つ
所じゃないか)そんなん、ある?
こうなったらもう
腹をくくるしかない。
司書さんたちが見つけ出してくれた
金陀美具足、
これが一番可能性があります。
たとえ違ったとしても、
めちゃくちゃなことは
描いてない。
金陀美具足は
兜に前立て(前の飾り)が無くて
ヘルメットみたい。
(・・・話は変わりますが。
遠州あたりでは、小学生は
毎日 ヘルメットを被って
登下校します。
他地域の方は驚かれるかも
しれませんが、
地震に備えてのことです。
私の時は黄色くて
前立て部分には
校章がプリントされていました。)
えーー・・金陀美具足はイベントでも
スーツアクターの方が着てるし、
分かりやすいよね。
一応タヌキも描いとこ(タヌキおやじ)。
そんなこんな、結構大変な思いをして
このページを仕上げたのでした。
2023年大河ドラマの家康公でも
金陀美具足が大活躍です。
(いや、具足を着た家康公が、ですね。)
当然、このまま三方ヶ原の合戦シーンも
あると思いますが、
はたしてどんな鎧兜でくるのか、
今から楽しみです。
時代考証の腕の見せ所ですね!
~伊達恵巻の遠州観光ガイド~
浜松市立図書館
・浜松駅前バスターミナル
15・16番乗り場発のバス
・「市役所南」下車
・市役所を背に南へ徒歩三分
それらしき建物が見えてくるハズ
☆伊達恵巻ポイント
図書館は石垣の上に建っています。
東側には駐輪場もあり、
石垣を階段で登ったところに
図書館が建っています。
この石垣、浜松城の出丸の跡だそう。
浜松城はというと、天守閣は市役所の
すぐそば北側にあります。
(まあ、浜松城跡地 浜松城公園内に
市役所があるのです。)
桜の頃には沢山の人で賑わいます。
市役所にカメラを持っていって、
高い階の窓から
桜を撮る人もいるそうです。