制作楽屋話   どうしよう家康①

大河ドラマで徳川家康

やってますね。

絵本「なみこぞう」にも

家康は入れときました。

遠州名物ですから。


かかしが花川を流れる場面、

4ページの中に、そっと

紛れ込ませておきました。

探してみてね。

浜松には、家康の伝説が

数多く残されています。

中でも有名なのは、

小豆餅の伝説でしょう。

 

家康は、三方ヶ原の合戦で

武田軍に大敗し、逃げ帰る途中

茶店により、小豆餅を食べます。

その時、武田軍が追い付いてきて

しまい、慌てて逃げ出し、

茶店にお金を払い忘れて

しまいます。

茶店のおばあさんが

怒って追いかけてきて、

家康は小豆餅代の銭を

払い、何とか浜松城へ

帰り着いたのでした。

こんなエピソードです。

この他にも、家康が戦いに負け、

逃げ帰るときの

「敗走エピソード」は

三方ヶ原に限らず沢山

伝えられています。

他地域の方は意外かも

しれませんが、

話によっては

「いつ、どこで、だれと

戦っても必ず負ける」

「今日も さんざんの

負け戦」

「最後には天下をお取りにので

負けるが勝ちのごんげん様」

などと、すごい言われようです。

実際はそんな

負けてばかりでもなかったでしょうから

ひとえに

三方ヶ原の大敗のインパクト

が、強烈だったものと思われます。

(戦勝エピソードが

見当たらない・・・)

しかし どんな窮地に陥っても、

ひょうひょうとやりすごし、

最後には親切な他者に助けられ、

無事逃げ延びることになります。

浜松人の家康像って・・・。

(浜松の人と静岡

駿府あたりの人の抱く

家康のイメージは少し

違うみたいです。

興味深い。)

 

さて、小豆餅も銭取(ぜにとり)も

地名として残っています。

小豆餅は、四丁目まである

のですが、茶店のおばあさんが

追い付いて銭を取った

銭取は

銭取バス停があるだけです。

実は、 ここまで書いといて

何なのですが、この話、

史実ではありません。

後世の作り話なのです。

いくら何でも 武将として、

茶店のおばあさんに

追い付かれてるようで

どうする 家康

しかし、たとえ史実でなくっても、

こんな伝説が伝えられて

いること自体、価値があると

思います。それ自体が歴史的資料。

何よりみんなに愛されている伝説です。

そんなわけで、武田勢、茶店の

おばあさん、家康と、登場

させることにしたのでした。

 

浜松駅前バスターミナルの

15番乗り場のバスに乗ると

どれに乗っても

「銭取」バス停を通ります。

(伝説から生まれちゃった

バス停。)

13番乗り場のバスなら、

どれでも「小豆餅」を

通ります。

(本当は、三方ヶ原の合戦

の戦死者を弔うために

小豆餅を供えたのが

名前の由来だそうです。)

 

私が中学くらいまでは、

姫街道あたりから駅へ

バスでむかう途中、

「小豆餅」バス停を通り

そのまましばらく乗ってると、

「銭取」バス停を通りました。

面白かったのですが、

今は 路線がそれぞれに

分かれてしましました。

 

小豆餅から銭取まで

2キロくらい離れて

いるそうです。

馬に乗って逃げる家康を、

2キロ走って追い付く

おばあさん。

絵的にはスゴい。

すごく面白い。

 

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