制作楽屋話  アサリの前後とは

寒い日が続きますね。

こんな時こそ

浜名湖うなぎです。

 

夏のイメージが強い

うなぎですが、

じつは、冬が旬なのです。

 

シラスウナギ漁も

クリスマスあたりから

始まるんですよ。

 

今日はそんなうなぎ・・・

・・ではなく、アサリの話です。

アサリと言えば

裏表が無いのは

前述の通り。

 

では、前後はどうなのか、

 

絵本には、菅(水が出入り

する所。3みたいな形)を前

足(塩抜きしていると

出てくる、意外と長い)を後ろ

として

カタツムリみたいに

描きました。

 

動きも出せたし

いいか、と

満足していたのですが。

 

どうやらコトは そう

単純ではなかったようです・・・

 

アサリには

入水管と出水管があります。

入水管から水を吸い込んで

プランクトンなど

こしとって食べ

残った水を 出水管から

出しています。

 

と、いうことは

入水管が口で

出水管が肛門みたいな?

 

なら、

入水管が前で

出水管が後ろで

決まりじゃないですか。

 

太古の生物が海を泳ぐとき

進行方向の情報をいち早く

掴むため、体の前方に

感覚器官を集めたのが

顔の始まりなのです。

口も当然 前にある!

 

いや、まて。

 

アサリはこの入水管と

並んでもう一つ

出水管がついているのです。

二つセットになっている。

 

え・・・?

 

入れるところと

出すところが

並んでついてるの?

 

みなさんご存知の通り、

肛門な大抵の動物で、

後ろについていますよね

肛門が体の前側に

あったら・・・

まあ、詳しい描写は

避けますが、

ロクなことには

ならないと、思うのです。

 

口と肛門が

並んでついてるのかぁ。

 

大自然の造形の妙に

おののきつつ、

では その反対側は

どうなっているのかと

いうと、

 

そこには 足が。

 

足なら 多くの動物で

下にあるものです。

なら、こっちが後ろで

いいんじゃね?

 

 

いや待て

 

アサリは

砂の中に潜る際

足を延ばして

砂の奥に入れ込み、

足を縮めることで

貝を砂に引き込む

ことが知られています。

 

足の方向に進んでる・・・

 

つまり、頭から砂に

突っ込んで、尻だけ出して

安全に過ごしているのか、

 

後ろに後ずさって

砂にすっぽり潜り込み、

ぬくぬくしてしいるのか、

 

アサリ的には どっちの

つもりでいるのか、と

いうことです。

 

これはもう、

アサリに聞くしかない。

(なんか、前にも書いたな

このフレーズ・・・)

 

私ごときに、

自然界の謎は解けない。

 

 

「ーーなお、アサリの

本当の口と肛門は、

もっと奥、殻の中にあります。

 

入水管と出水管を使って

体の中に水を引き込み、

餌を取ったり

余分なものを出したり

しているのです。

 

出水管は 確かに

肛門とつながっていますが、

それ以上に

アサリの体でろ過された

きれいな水が流れ出で

くるのだそうです。

 

アサリによる水質浄化も

期待されているほど、

その能力は絶大です。」

 

暇にまかせて

アサリを考察していたのですが

思いがけず、

アサリの凄さに

行き当たったのでした。

 

やっぱり

生き物って

面白いな~

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