制作楽屋話   ガマとの遭遇

あなたは、ガマの穂がほぐれる(はじける?)ところを見たことがありますか。

私はありません。(生では。)

ガマは、有る所には有るが無い所には無いのです。

いや 待てよ、有るじゃないかあそこが。

浜松市民の憩いの園、

はままつフラワーパークが!

さっそく電話で確認だ。

花「あるには ありますが・・・」

なんだか歯切れが悪い・・・?

花「雑草あつかいですけど・・・」

なんと ガマは、植えたわけではないのに

勝手に生えてきて、「睡蓮の池」に根付いたのだそう。

睡蓮よりも強く、はびこるので

駆除しようとするのですが

しぶとく居座っているのだそう。

花「それでも よろしければ・・・」

 

よろしいですとも よろしいですとも。

浜松駅前バスターミナルⅠ番乗り場 30・31の舘山寺線に乗り 40分、

フラワーパーク下車。

広い園内を わくわくと歩いて

「睡蓮の池」へ。

睡蓮・・・見当たらない。

ほとんどガマ。

電話口の方が言ったとおり、

我がもの顔ではびこっています。

思っていたより大きく、

葉が左右交互に出ている様子も

分かります。

やっぱり 本物を実際に見るのは大切ですね!

しかし・・・あの穂、触ってみたいな

触れないだろうか。

いやいやダメだろ、

市民みんなの植物園だぞ。

でも 雑草あつかいだっていってたし、

触ってみるくらい・・・

いやいや お子さんでも見ていて

「フラワーパークの植物

触ってみてもいいんだ」

とか思ったりしたら

教育上よろしくない。

だっ誰も見てないときに!

誰かを傷つけるワケでなし・・・

 

かなり迷いましたが、私は

すり鉢状の池へと降りて行きました。

(よいこはマネしないでね)

園内をめぐる電車が来ない時を狙って、

体育座りのポーズで、おしりをつけたまま。

ずるずる進みます。

かなりまぬけなことになってますが

運動神経が悪いもので。

いやもう必死なんです。

 

そして、水際ぎりぎりの所で立ち上がり、

一番近くのガマの穂を

はっしと掴んだのです。

(よいこは・・・って これ、フラワーパークの人が読んでたらどうしよう)

 

ガマの穂は、がっしりと硬くてびっくりしました。

・・・まだ熟してなかったのです。

親指の爪ですこし

こそげてみましたが、

ふわふわの”ふ”の字もありません。

なんだか トウモロコシの芯みたい。

とりあえず いそいで池のふちから

這い上がり、

園内電車の来る頃には

なにくわぬ顔をしていたのでした。

しかし、困ったな。

ガマの穂綿が熟すまで

絵本のこの場面、描くの待ってるワケにもいかないぞ。

(今にして思えば 絵本の別の場面を描きながら待っていてもよかったのですが、話の展開に沿って描いていってほうが自然な感じに仕上がると、当時思っていました。)

 

しかたないので パソコンで

ガマの穂綿画像を検索しまくり、

なんとか描き上げました。

実際の穂綿を知っている人が見たら、

さぞかし違和感があろうかと思います。

ちょっとくやしいです。

あと、それとは別に やっぱり、

熟したガマの穂には触ってみたい。

仕事ぬきで、いつか触ってみたい。

 

 

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